左手は十字キー

ゲームが好きなんだよね

第11回 あゝ旅情(後編)

あけおめです。

またしても随分と時間が空いてしまいました。

 

ということで、前回に続いてこのゲームのお話です。

 

 

 

 

あのブログを公開したのち、大変ありがたいことに、ゲームがお嫁または婿に行きました。大変ありがたいことです。

これに味をしめて、これからもブログをメルカリ目線で公開していきたいと思います。うそです。

 

さて、プロトデモみたいなデモプレイではしっくりこなかったわたし、について前回お話ししましたが、これは最初のキャラがわたしの主人公欲を満たしていないだけでした。

プロトデモでプレイできたのが、騎士のおじさんと訳ありダンサーだったのですが、わたしはもうちょっとイッツジャパニーズRPG主人公みたいなのが好きです。おじさんも好きなんですが、これはもう自分のゲーム遍歴のせいですね。最初からおじさんでプレイしていたら、しっくりきていたと思うんですが、何せDQやFFで育ってしまったので、どうしても大人モラトリアムみたいな青年か、義務教育期間中みたいな少年が主人公に居座る方が、わい、ゲームしてんねんという気持ちになれるのです。なお、この青年、少年は男女問いません。

 

そんなこんなで、デモをDLすると、本来の8人主人公の中から、好きな人を選ぶ画面が出てきたわけですが、わたしはこの中から盗賊のテリオンを選びました。

盗賊、ぬすっと、シーフ。これは現実世界では決してお目にかかりたくないお仕事です。しかし、こと、RPGの世界では、かなり優遇されるお仕事なのです。スラム的な街からでたシーフの青年が、お屋敷で盗もうとした宝に選ばれ、世界を救う。しかも元は高貴な身分、歴史ある国の王子だった、とかめっちゃよくある話なんですけど、遺伝子レベルで、いいいいいいいいいいいいいい!!!!と思ってしまうんですよね。あと、魔法陣グルグルっていう、私の世代ドストライクな漫画があるんですけど、この勇者ニケも盗賊なんです。勇者は仕事ではなく、概念とか、象徴なので、実際の職業としては盗賊判定になってしまうという、これも私の遺伝子がイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!と判断してしまうやつです。みなさんにもあるでしょ?そういうの???え!?

 

とにかく、そういうのに浮かされて、私はこのテリオンを選びました。

ここでこのゲームのゲームシステムの話なんですけど、このゲーム、主人公誰を選んでも、そんなに問題はないんです。各主人公ごとに、4章からなるストーリーが用意されているんですけど、パーティの中にそのキャラを入れておいて、ストーリーが発生するポイントに行けば、そのキャラが主人公になって、お話をプレイすることができます。8人それぞれにストーリーがあるんですけど、誰か任意の1人で始めて、他の7人を仲間にして、それぞれ自分のやりたいタイミングでパーティに入れておけば、全員分のストーリーを最後まで見ることができます。だから、キャラごとのストーリーを見るために8周したりする必要はまったくないのです。ただし、最初に選んだ主人公キャラは、そのキャラの4章をクリアするまで、パーティから外すことが出来ず、ずっと先頭は、そのキャラです。ゆえに、最初に選んだキャラは、必然とパーティにいる時間が長く、弱いキャラを選んでしまうと、旅路が少し大変になってしまいます。

 

私は、なるほど…と思いながら、果たしてこのテリオンはどれくらい強いのだろう?と検索してみると、「テリオン」と入れた瞬間にサジェストで「テリオン 弱い」と出るではありませんか???

ガーーーーーーーン。

別に強いキャラとプレイするためにゲームしてるわけじゃないけど、わずか数時間で弱い認定されるなんて、テリオンよっぽど弱いってこと!?!?とちょっと凹みました。

 

またゲームシステムの話なんですけど、このゲーム、NPCにコマンドを実行することができるんです。結構これが特色として宣伝されてたと思うんですけど。

たとえば、NPCが喋った内容ではわからない、個人情報などを聞き出したり、NPCをパーティのサポートキャラに引き入れたり、NPCと決闘したり。それが、キャラの職業とリンクしてて、1人が一つの力をNPCに発揮できます。それが、うちの可愛いテリオンくんの場合は、NPCが持っている所持品を盗む、というものでした。

 

ー  所持品を、盗む  ー

 

モンスターから盗むゲームは数知れず、NPCからモノ、情報を掠めとるゲームだってたくさんあります。私もいくつかやったことはあったのですが、こんな感じのRPGで、一般市民や子どもさんまで、盗みの対象にできるのは経験がありませんでした。私はね!

最初は、むちゃくちゃ戸惑って、本当に必要なものだけを盗んでいたのですが、だんだん、もう盗みが当たり前になっていきました。むしろ、成功率が極めて低いアイテムは、なんどもリセットしてやり直し…リセマラかな??という旅の連続でした。

おかげで、お店でモノを買うという文化をすっかり忘れてしまい、ほとんどお金を使わずに武器防具を揃えるパーティになってしまいました。

 

当初、サジェストでは弱い認定されていたテリオーヌでしたが、①固有ジョブに加えて任意ジョブをもう一つ選べるシステムが旅の途中から開放され、盗賊だけで判断する必要がなくなった、②盗賊のジョブが実はパーティのMP管理ジョブであった、③意外と盗賊の必殺技が強かったという私調べな理由により再評価され、発売から時間が経過すると共に、弱い、と強いが半々になり、今は、テリオンと入れてもすぐさま弱いが出ることはなくなりました。

 

でも、冒険中は、私はテリオンの良さ、わかってるもん!!という情一杯で旅をしていたので、テリオンのことがマジでマジで愛おしく、ボスの締めは絶対テリオンの必殺技にするという縛りで旅に勤しみました。

 

キャラ同士の会話とかは、各章主人公とパーティ内の3人がそれぞれ短い会話をしたり、特定パーティにしたときに発生するこれまた短いカンバリゼーションだけなのですが、あっさりしすぎている中にもときどき隠しきれぬ萌えがあり、キュン…としながら旅をしました。

私はテリオンを主人公にし、その次に仲間になったアーフェンという薬師がテリオンの相棒という脳内設定で進みました。あとは、サイラスという学者の固有スキルが便利すぎたので、その3人が固定メンバーで残り一人をお迎えするという感じでした。

会話がないからこそ、勝手に脳内ストーリーに花が咲く…昔のRPGもそんなとこあったよね、と思いながら結構楽しく歩みました。

 

オクトパストラベラーかなりオススメなんですが、ダメなところも述べておこうと思います。

 

①仲間同士のストーリーが薄い

私はそこも割といいと思いましたが、なんかやっぱりせっかくだから仲間同士でもう少しコミュニケートがあってもいいのかな?と思いました。人によってはなんで私という、通りすがりの旅人なんかに助けてもらったんや?という性格のキャラもいたり…

 

②ダンジョンが平坦

こっちの方がむむ?感があるかも。

ダンジョンに仕掛けとかはなく、あえて見えにくくしたグラフィックの中を、宝箱を開けながら進むだけ。ちょっともったいないなぁと思ったり(ただ、サクサク進めるという意味では良いかな

 

そんな感じです。

あとは、本当に暗いエピソードを歩むキャラがいる反面、お花畑みたいなエピソードを歩むキャラがいるので、最初のキャラでストーリーが合わなくても、仲間を増やして好みのエピソードを探してみてもいいかなと思います。

人によっては、バトルが冗長!と思うかもしれないですが、私は毎バトルパズルを解くような、上手くコンボが決まったらスッキリ!という感覚で、最後まで楽しめました。

 

Switchのゲームではかなり上位のオススメゲームでした。

 

おしまい